外務省のカケハシ・プロジェクトに参加。アメリカでは震災で亡くなった恩師の両親に感謝の気持ちを伝える機会も

経営学部国際経営学科3年次 佐々木 えりこさん

2021/04/15

立教生のキャンパスライフ

OVERVIEW

外務省の対日理解促進交流プログラム「カケハシ・プロジェクト」の2019年度採択校として選ばれた立教大学。各学部から集まった学生23人が2020年3月1日から8日までの1週間、アメリカに滞在した。参加者の一人である佐々木えりこさんは「新型コロナウイルス感染拡大の影響で実施が危ぶまれる中、渡米できたことは奇跡に近いと思います」と振り返る。

ワシントンD.C.にあるリンカーン記念堂にて1週間共に過ごしたルームメイトと(左が佐々木さん)

佐々木さんたちは渡米前から会議を重ね、英語でのプレゼンテーションや交流プログラムの準備に励んだ。

「予定していた現地学生との交流はかなわず、ビデオレターで日本の魅力を紹介する形になりましたが、日本大使館やホワイトハウスを訪問し、貴重な経験を積むことができました」

宮城県石巻市の小学校に通っていた頃、佐々木さんはアメリカ人の英語講師、テイラー・アンダーソンさんと出会った。「テイラー先生の楽しい授業は、私が英語学習に興味を持つきっかけになりました」とその存在の大きさを語る。

日本の文化を愛し、石巻の子どもたちを愛したテイラー先生は、東日本大震災で死去。アメリカで暮らす先生の両親に会って、彼女の授業がどれほど素晴らしかったのかを直接伝えることが、渡米のもう一つの目的だった。

「ご両親の優しさや明るさは、私がテイラー先生に抱いていた印象そのもの。自分の口で感謝の気持ちをお伝えできたことが、何よりもうれしかったです」

帰国後、現地での活動を振り返った佐々木さんたち。単発の取り組みで終わらせないように、本プロジェクトのInstagramを通し、日本の魅力を発信し続けている。

「今回の渡米で『伝えること』の大切さを学びました。社会のために自分は何ができるのかを常に模索し、就職活動にも励みたいと思います」

テイラー先生の両親に手紙を渡すシーン。JNNドキュメンタリー番組としてTBS等で放送され、反響を呼んだ

アメリカの日本大使館前で、プロジェクトの参加者たちと集合写真を撮影

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