立教大学の社会連携教育 「立教サービスラーニング」 新たなスタートへ

立教サービスラーニングセンター長、コミュニティ福祉学部教授 原田 晃樹

2016/09/26

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OVERVIEW

2016年4月、体験学習を通じて社会の担い手としてのシティズンシップを磨くプログラム「立教サービスラーニング(Rikkyo Service Learning :RSL)」が本格的にスタートし、運営を担う立教サービスラーニングセンターが発足しました。立教ならではのサービスラーニングをご紹介します。

立教だからこそできること 「立教サービスラーニング」

学ぶ方法としての「立教サービスラーニング」の位置づけ

サービスラーニングの「サービス」とは一般的に「奉仕」と理解されますが、キリスト教を建学の基礎におく立教大学ではこれをさらに広く捉えています。創立当初からさかんに行われてきたキャンプやボランティア活動では、学生が自分にできることを考え、行動することで社会や他者を支えていこうということを学んでいます。この脈々と受け継がれてきた社会貢献活動を通じた学びを、本学では「社会連携教育」と捉え、新たな正課授業として「RSL」を導入する準備を進めてきました。

大学と社会(のさまざまな担い手)との連携は、大学の専門知や研究成果を社会に還元すると同時に、現場での学びを学問へとフィードバックする相互作用を伴っています。それにより、活動に参加した学生がそこで得た気づきを学部の専門的な学びに生かしたり、自身の人格形成につなげていくことを目指しています。

立教大学のオフィシャルシンボルに描かれた楯のマークの中央には、ラテン語で「PRO DEO ET PATRIA」と建学の理念が記されています。直訳すると「神(DEO)と国(PATRIA)のために」となりますが、本学では、「普遍の真理(DEO)を探究し、私たちの生きるこの世界、社会、故郷、隣人(PATRIA)のために」と捉えています。RSLはまさに、実社会のフィールドでの学びを通じて真理を追究し、社会に貢献できる人物を育てるプログラムとしてスタートしました。RSLは、ボランティアとなり、単位が認定される正課授業であり、全学部の学生が受講できることが大きな特長です。

RSLには、大別して講義系科目と実践系科目があります。前者は、サービスラーニングの基本的な考え方や社会問題の捉え方などを座学で学ぶものです。後者は、自治体、企業、NPO等の受入団体の支援・指導の下、都市部、農村部、海外などに出向き、社会的排除や過疎をはじめとするさまざまな地域・社会の問題に実際に取り組み、現場での実践を通して学ぶものです(詳しくは下記リンクへ)。

RSLを受講することで、大学で専門的に学ぶテーマを見つけたり、進路や人生のテーマに出合ったり、というきっかけにしてほしいと願っています。

RSLセンターは、正課外のボランティア活動を支援するボランティアセンターと同じ場所に設置しました。今後は、両センターで緊密な連携をとり、正課と正課外の学びが相乗効果を上げられるよう学生をサポートする役割も担っていきます。

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