立教大学

中学時代、アメリカ同時多発テロを機に、社会に多大な影響をもたらす宗教に興味を持つようになりました。立教大学を選んだのは、英語学習や留学のプログラムが充実していることに心を引かれたからです。高校の時に短期留学を経験し、「得意な英語を生かして世界で活躍したい」と思っていたので、3年次にアメリカへの長期留学に挑戦。自分の英語力に自信があったものの、現地では当初、相手の言葉を聞き取ることも、思いを伝えることもできなかったことを覚えています。その状況を自力で乗り越えたことで、実践的な英語力はもちろん、精神力も鍛えられました。
これまで現職を含め3つの外資系企業で働いてきましたが、学生時代に磨いた英語力は、キャリアを築く上で大きな強みとなりました。外資系では変化を柔軟に受け入れ、臨機応変に判断することが求められるため大変ではありますが、自分のさらなる成長につながっていると感じます。

現在は人事部で、新卒・中途採用や社内公募制度の採用に携わっています。企業の核となる「人」という観点から組織を支えられることに大きなやりがいを感じます。同じような価値観を持っている人ばかりが集まっても、新しいアイデアは生まれません。さまざまなバックグラウンドを持つ人に活躍してもらえるよう、性別や国籍などにとらわれることなく適性を見極めることを意識しています。
そうした姿勢で業務に取り組む今の自分があるのは、立教大学のリベラルアーツ教育があったからこそ。国際問題や女性の活躍などに関する知識を得たことで、いろいろな考え方があることや、どのような背景から考え方に違いが生じるのかを理解し、受け入れることができるようになりました。留学生活をとおして多様性を肌で感じたこともプラスになっていると思います。加えて外資系企業に似た、個性を尊重し合える場所であることも立教大学の魅力の1つ。人事担当として備えるべき広い視野を養うことができました。

立教大学では1年次からキャリア関連の授業があります。私はそれらをとおして、大学での学びとは全く異なるフィールドも目指せると気づくことができました。またキャリアセンターは、自分の中で整理できていないことを、一つひとつ一緒に解決してくれる場所です。個人相談を重ねて、抽象的だったキャリアの軸を明確にすることができました。これから進学される皆さんにも、この環境を大いに活用し、広い視野で就職活動に臨んでほしいと思います。