公開シンポジウム「エシカル消費と動物への配慮を考えるシンポジウム」

INFORMATION

  • 2016年10月2日(日)10:00~16:55
  • 池袋キャンパス 5号館1階 5123教室

本シンポジウムでは、世界のエシカル・コンシューマリズムをリードするイギリスの雑誌『エシカル・コンシューマー(Ethical Consumer)』の創刊メンバーであり、現在主筆を務めるロブ・ハリスン(Rob Harrison)氏をお招きして、「エシカル消費」における「動物への配慮」の重要性をお話しいただくほか、食べ物(工場畜産)、ファッション(毛皮・皮革など)、化粧品(動物実験)という消費者に身近な3つのテーマについて取り上げ、議論を深める。既存の利益追求型社会への警鐘として生まれた「エシカル消費」という取り組みが、動物という、意識・感覚を持ち、共に地球上に生きる存在への配慮を拡充されうるものであることを考える機会としたい。
※使用言語:英語(通訳あり)・日本語

講師

エシカル・コンシューマー〈Ethical Consumer〉主筆
ロブ・ハリスン 氏

1989年、イギリスで雑誌『エシカル・コンシューマー』を創刊。同誌は、世界のエシカル・コンシューマリズム(倫理的消費者運動)の中心的存在として運動を牽引し影響力を及ぼしている。動物(Animals)、環境(Environment)、人権(People)、政治(Politics)、持続可能性(Sustainability)の5分野における企業の取り組みを評価・格付けして公表し、消費者への情報提供はもとより、企業のエシカルな取り組みを積極的に促している。なお『エシカル・コンシューマー』では、アムネスティ・インターナショナル、WWF、国境なき医師団、OXFAMなど非営利活動団体のコンサルタント事業も請け負っている。

帝京科学大学教授
佐藤 衆介 氏

東北大学農学部、同大学院農学研究科博士課程を修了。1980年に宮崎大学農学部助手・助教授、1994年から東北大学農学部附属草地研究施設助教授、2002年から国の研究機関である畜産草地研究所放牧管理部長、2005年から東北大学大学院農学研究科陸園生態学分野教授、2015年から帝京科学大学応用動物行動学研究室教授。動物行動学を基礎学に、ヒトと関わる動物(主に産業動物)の様々な福祉問題の解決をめざす。

日本女子大学教授
細川 幸一 氏

専門は消費者政策、消費者教育。一橋大学法学博士。お茶の水女子大学生活科学部、立教大学法学部、東京家政大学家政学部等で兼任講師。消費者庁・倫理的消費調査研究委員会委員。最近の著書に『大学生が知っておきたい生活のなかの法律』(慶應義塾大学出版会、2016年)、『新しい消費者教育 これからの消費生活を考える』(編著、慶應義塾大学出版会、2016年)。

CSRレビューフォーラム共同代表
山口 智彦 氏

東京エレクトロン株式会社オランダ現地法人設立・運営および半導体製造装置海外営業統括。その後、米国を本拠とする国際NGOコンサベーション・インターナショナルにて、生物多様性保全と農家の生活両立プログラムを経団連、企業と共同実施。2002年からクレアンにてCSRコンサルティングを担当。市民セクターがアライアンスを組んで企業のレビューを行う「CSRレビューフォーラム」を設立、共同代表を務める。

ラジオパーソナリティ
柳井 麻希 氏

桜美林大学国際学部国際学科卒業。ICC 奨学金取得、米・シアトルでの国際ビジネス研修修了。帰国後、バイリンガル放送制作を経てラジオパーソナリティ。プロ・ドッグトレーナーの資格を持つ。殺処分ゼロを目標に、保護犬をセラピー・ドッグに育成するプロジェクトに参加。環境問題にも精通。夏至の消灯イベント「100万人のキャンドルナイト」をアピールする番組で第10回イラン国際ラジオフェスティバル最優秀ホスト賞受賞。

NPO法人動物実験の廃止を求める会〈JAVA〉理事
亀倉 弘美 氏

1974年埼玉県生まれ。担当する化粧品の動物実験反対キャンペーンでは、資生堂の動物実験廃止決定を導いた。4歳と0歳の子育てのかたわらボランティアで活動に従事する。

PEACE~命の搾取ではなく尊厳を代表
東 さちこ 氏

2000年より個人サイトで実験動物の里親探しを開始。動物雑誌ライター、NGO職員、国会議員秘書などを経て、2012年、現代社会の中で大量消費されている動物たちの問題に光をあてるべくPEACEを設立。現在、国際団体「ヒューメイン・ソサイエティ・インターナショナル」Be-CrueltyFreeキャンペーンジャパンのコンサルタントを兼務。

NPO法人アニマルライツセンター代表理事
岡田 千尋 氏

成城大学卒業後、NPO法人アニマルライツセンターで調査、キャンペーン、戦略立案などを担い、2003年から代表理事を務める。日本全国のアニマルライツの行動ネットワークづくりや、衣類や食品、娯楽のために利用されている動物を守る活動を行い、2005年から開始した毛皮反対キャンペーンでは、10年間で日本の毛皮消費量を78%減少させてきた。ヴィーガンエシカルマガジンサイトHachidoryの運営も行う。

株式会社ラッシュジャパン取締役
小林 弥生 氏

1975年生まれ。1997年、イギリスのレスターデモントフォート大学を卒業後、帰国。広告代理店、英国国際文化交流機関を経て、アメリカ系スポーツメーカーのブランドコミュニケーションマネージャーとして従事。2012年、ラッシュジャパン入社。ブランドコミュニケーションシニアマネージャーとして、国内におけるブランディングの強化を推進。2016年、取締役(ブランド担当役員)に就任。

消費生活アドバイザー
古谷 由紀子 氏

博士(総合政策)。日本消費生活アドバイザー・コンサルタント・相談員協会常任顧問、サステナビリティ消費者会議代表。著書に『消費者志向の経営戦略』(芙蓉書房出版)、論文に「消費者課題解決における消費者団体と事業者の関係の見直し—消費者課題の要因への考慮—」(『日本経営倫理学会誌』第21号)などがある。また「消費者教育推進会議」委員、企業の業務品質やコンプライアンス等委員、CSR等に参加。

本学ESD研究所所長、社会学部・同研究科教授
阿部 治

詳細情報

名称

公開シンポジウム「エシカル消費と動物への配慮を考えるシンポジウム」

対象者

本学学生、教職員、校友、一般
※申込不要、参加費500円

主催

NPO法人アニマルライツセンター(ARC)、立教大学ESD研究所、NPO法人動物実験の廃止を求める会(JAVA)、PEACE~命の搾取ではなく尊厳を

後援

日本エシカル推進協議会、日本消費者教育学会、一般社団法人エシカル協会、一般社団法人全国消費者団体連絡会 《特別後援》 美しさに犠牲はいらないキャンペーン実行委員会

お問い合わせ

NPO 法人アニマルライツセンター

TEL:03-3770-0720 E-mail:okada@arcj.org

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