史学専攻文学研究科/池袋キャンパス

OBJECTIVE.

新しい歴史像へ。

歴史へのまなざしは、私たち人間のいま、そして行く末も見すえます。正しく史実を探り、過去の人々の生き方を理解することは、人類の思考と行動の無限の可能性に目を開かせてくれるでしょう。史学専攻はそんなまなざしをもった人間を育てます。

専攻のポイント

  • 活力あるアカデミック・コミュニティ

    院生ひとりひとりの研究テーマに寄り添う多彩な教授陣。日本史・東洋史・西洋史を横断するグローバルで学際的な陣容です。調査フィールドは広く国内外に及びます。池袋キャンパスでは、いつも多くのシンポジウム、研究会、ワークショップが開かれています。日本学研究所、アメリカ研究所、アジア地域研究所、共生社会研究センターといった研究拠点との協働も盛んです。

  • ゆたかなリソース

    蔵書だけでなく、データベースも整備された大型図書館が研究を支えます。また、各種奨学金に加えて、学部や研究所のTAや院生向けの研究費(SFR)の支給などで実質的なサポートが提供されています。

  • 多彩な進路

    史学専攻には、他大学や歴史学以外の専門分野から入学してくる学生も多く、開放的で学際的な研究環境が形成されています。修士課程修了生は、教職のほか、学術出版社、出版メディア、金融や保険業界、システムエンジニアなどをはじめ、様々な分野で活躍しています。博士課程修了生からは、多くの研究者が輩出しています。

Pick
up

充実した研究ネットワーク

国内はもとより、中国、韓国、東南アジア諸国から北欧諸国、イギリス、イタリア、トルコにいたるまで、教員のもつ幅広いネットワークが研究を助けます。

史学専攻専任教員/研究テーマ

  • 佐藤 雄基 教授

    主要研究テーマ:日本中世史

    教員紹介

    日本中世史、とくに中世史料論・法社会史・史学史を専門とする。①文書の作成・利用・伝来という流れに注目して、機能論の観点から古文書学・文書論の再検討を進めてきた。②平安・鎌倉期を中心として日本中世の訴訟・紛争解決の実態と概念を問いなおす研究を進めている。③近代の史学史において「中世」史学・古文書の果たした役割、比較史の観点から、中世武家文書を英訳して欧米に紹介した朝河貫一の再検討に取り組んでいる。

  • 後藤 雅知 教授

    主要研究テーマ:日本近世史

    教員紹介

    専門は日本近世史。特に近世の漁業社会史や地域社会史などを研究している。①近世の房総地域を題材とした漁業社会のありようを、生業・農村との関係・支配のありようなどから検討してきた。②近年では身分的周縁論などの議論にもとづきつつ、海産物の生産・加工と流通など、モノを通した小さな全体史をめざした研究もすすめている。③山野河海における生業や支配のありようを比較検討すべく、山間村落の社会構造についても分析している。

  • 小野沢 あかね 教授

    主要研究テーマ:日本近代史・女性史・ジェンダー

    教員紹介

    日本近代史・女性史・ジェンダーを研究テーマとする。特に性売買を研究対象とし、①地域社会・民衆生活・国際関係の視点からの大正デモクラシー期~十五年戦争期における女性運動・社会運動研究、②近代日本の公娼制度と日本人「慰安婦」問題、③オーラル・ヒストリーの手法を取り入れた米軍統治下沖縄の性売買などを研究している。

  • 沼尻 晃伸 教授 (2024年度秋学期から2025年度春学期研究休暇)

    主要研究テーマ:現代日本社会経済史

    教員紹介

    専門は、現代日本社会経済史、昭和戦前期~1990年代の都市や農村を対象として、地域社会の共同性や地方自治体、国家が体現する公共性を歴史的に問い直す研究を進めている。具体的には、①日記などの史料を用いての農家の所有・生産・生活諸関係に関するミクロ歴史研究、②高度成長期の都市部における農地や水辺、林野の所有と利用からみた市街地形成に関する研究、③公害対策に関する国家や地方自治体の政策と企業や住民の動向に関する研究がある。

  • 深津 行徳 教授

    主要研究テーマ:東アジア古代史(日本古代史)

    教員紹介

    東アジア古代史を研究テーマとする。日本、中華人民共和国、大韓民国といった近代国家の枠組みにとらわれず、広く「古代東アジア」という場の中での、諸地域・諸「民族」間の交流の具体像を追求している。

  • 四日市 康博 准教授

    主要研究テーマ:東西ユーラシア・海域交流史

    教員紹介

    前近代ユーラシアと海域アジアにおける人・モノ・文化の移動と交流をテーマとする。とりわけ、遊牧世界、定住世界、そして海域世界の相互関係に留意しながら商人・宗教人の移動や各地社会との関わり、貨幣・陶磁器・銀などモノの流通、文書様式・工芸様式・海上信仰など文化・技術の伝播に関して研究を進める。       

  • 上田 信 特別専任教授

    主要研究テーマ:中国社会史

    教員紹介

    中国社会史ならびにアジア社会論を研究テーマとする。前者では主に中国の明清時代を対象に、都市下層民の生活、親族関係と地域社会との関係、森林と社会との関係などを多面的に分析してきた。後者では海域アジア史・東ユーラシア史という視座から研究を進めている。

  • 浦野 聡 教授(2024年度春学期研究休暇)

    主要研究テーマ:古代ローマ史、古代末期史

    教員紹介

    後期古代地中海世界の政治・経済・文化ネットワークを研究テーマとする。ヨーロッパだけでなく、地中海に開けたアジアとアフリカも重視し、考古学や人類学の成果に目配りしつつ、それらの歴史的動態を明らかにしようとしている。

  • 小澤 実 教授

    主要研究テーマ:西洋中世史・北欧史・史学史

    教員紹介

    西洋中世史、とりわけ初期中世におけるスカンディナヴィア人の政治的・経済的・文化的活動を専門とする。研究では、ルーン文字で書かれた石碑のほか、ラテン語、古英語、古アイスランド語の文字史料、さらには墓地や船舶等の考古資料も利用する。最近は、ユーラシア史におけるヨーロッパ半島の役割や日本を含めた歴史叙述の問題も手がけている。

  • 髙林 陽展 教授

    主要研究テーマ:イギリス近現代史

    教員紹介

    イギリス近現代史、特に19世紀後半から20世紀前半の医学・精神医学の歴史を専門とする。これまでに、精神医学専門職の発展やイギリス医学における痛みの理解について研究してきた。近年は、医学や精神医学の歴史に加えて、体温計測の歴史を事例とした近代的な身体観の研究をすすめ、また比較史への関心も強めている。

  • 松原 宏之 教授

    主要研究テーマ:アメリカ合衆国史

    教員紹介

    アメリカ合衆国史、特に18世紀末から20世紀初頭の秩序再編過程の研究を専門にしている。政治史と文化史とを架橋する政治文化史の試みを続けてきた。最近は、アメリカ革命後の身分の変化と資本主義の浸透とが交錯する19世紀前半ニューヨークをフィールドにしている。政治文化史、ジェンダー史、社会政策史、科学史。

お使いのブラウザ「Internet Explorer」は閲覧推奨環境ではありません。
ウェブサイトが正しく表示されない、動作しない等の現象が起こる場合がありますのであらかじめご了承ください。
ChromeまたはEdgeブラウザのご利用をおすすめいたします。