生命理学専攻理学研究科

OBJECTIVE.

基礎を大切にしたアプローチにより生命の謎を解き明かす

さまざまな生物のゲノム情報が解読された現在、基礎をより大切にした生命へのアプローチをめざしています。大学院での研究では、未知の課題に取り組み、誰も答えを知らない生命の謎を解き明かしていきます。

専攻のポイント

  • 分子レベルの実証を基礎に解明

    生物の示す諸現象は、無生物の現象と何が共通で、何が違っているのか、生きているとはどういうことなのかを、分子レベルの実証を基礎として解明します。

  • 3領域を軸に最先端の研究に従事

    3領域(分子生物学、生物化学、分子細胞生物学)で構成し、学外専門家との交流も密に、最先端の研究に従事しつつ、現状を広く学習します。

  • 充実した少人数制教育

    各教員の研究室に所属し、教員1名あたり学生数名程度という非常に充実した環境で最先端の研究に没頭することができます。

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充実した研究環境

立教大学の「インクルーシブ・アカデミクス-生き物とこころの『健やかさと多様性』に関する包摂的研究」が、文部科学省の平成28年度「私立大学研究ブランディング事業」に採択されました。本事業では、ストレスに対する分子・細胞レベルの解明を行うとともに、メンタルヘルス問題が発現するメカニズムを心理学的に探求します。生命理学科と現代心理学部心理学科が中心となり、生命科学的研究と心理学的研究を学際融合することで、生き物とこころの「健やかさと多様性」を包摂する新たな知見を得ることを目指します。
学外の研究者との共同研究を進めるとともに、他大学や研究機関の研究者によるセミナーを開催しており、それらを通してさまざまな分野の最新の知見に触れることができます。また、研究施設・設備面では、共焦点レーザー顕微鏡、DNAシークエンサー、質量分析装置などの共通機器が充実しており、これらを活用して、思う存分に研究を行うことができます。大学院生の多くが学会発表奨励金制度を利用して、研究成果を積極的に学会発表しており、学外研究者との情報交換・交流、プレゼンテーション技術の習得などのよい機会になっています。

生命理学専攻専任教員/研究テーマ[分子生物学]

  • 関根 靖彦 教授

    主要研究テーマ:分子生物学

    教員紹介

    バクテリア(大腸菌)および植物(ヒメツリガネゴケ、クラミドモナス)を材料にして、主に分子生物学的手法を用いて以下の研究を行っている。1染色体、オルガネラDNAの組換え・修復・維持の機構、動く遺伝子(トランスポゾン)の転移調節機構。2非翻訳型RNA(noncoding RNA)の機能。3バクテリアの細胞内共生によるオルガネラ誕生のプロセスを支えた諸機構の解明。

  • 後藤 聡 教授

    主要研究テーマ:分子生物学

    教員紹介

    私達のような多細胞生物は、多種多様な細胞が協調しあうことによって生存・活動することができる。このように重要な細胞間のやりとりは、細胞表面に提示または細胞外に分泌される蛋白質などを介して行われている。したがって、それらの蛋白質の機能やその制御を研究することは、多細胞生物を理解するうえで非常に重要である。私達は、そのような蛋白質がどのように調節されているかについて、特に翻訳後修飾という観点から研究を行っている。

  • 塩見 大輔 准教授

    主要研究テーマ:分子生物学、遺伝学、生化学、細胞生物学

    教員紹介

    細胞の形態形成制御機構および細胞分裂制御機構の解明を研究テーマとする。これら2つの制御は密接に関連しており、また細胞の生育にとって必須の制御である。分子生物学、遺伝学、生化学、細胞生物学などの手法を用いて、これらの制御機構の全貌を分子レベルで明らかにする。システムとして理解しやすいバクテリアをモデルにして研究する。

  • 榊原 恵子 准教授

    主要研究テーマ:発生生物学・進化学

    教員紹介

    陸上植物は約4億7千万年以上前にシャジクモ藻類のような祖先から分かれて進化してきたと考えられている。その過程で、新しい遺伝子の獲得や、もともと持っていた遺伝子が新しい機能を獲得したことが重要な役割を果たした。陸上植物やその近縁種の持っている遺伝子の配列やその遺伝子の機能を調べて比較することで、陸上植物の成立に関わった遺伝子進化の解明をめざす。

生命理学専攻専任教員/研究テーマ[生物化学]

  • 松山 伸一 教授

    主要研究テーマ:機能生物化学

    教員紹介

    膜タンパク質の解析を通して、生体膜の新しい機能を見いだす。生体膜の構成成分であるリン脂質やタンパク質などがどのように輸送され膜に組み込まれるのかを調べて、生体膜の生合成機構を明らかにする。取り扱いが容易な大腸菌を材料として、生化学的手法を中心に遺伝学、細胞生物学的手法も駆使して研究を進める。

  • 花井 亮 教授

    主要研究テーマ:分子構造生物物理学

    教員紹介

    分子構造生物物理学。タンパク質・核酸の分子構造と機能の相関およびその細胞中における役割の解明を目標とする。特に、DNAタンパク質複合体を対象とし、生物物理学・分子生物学・生化学の諸手法を組み合わせて研究している。

  • 山田 康之 教授

    主要研究テーマ:機能生物化学

    教員紹介

    タンパク質の構造変化がどのように機能に影響するかを明らかにする。主にFoF1-ATP合成酵素を材料として、その活性調節の分子機構を生物物理学的手法、生化学的手法により研究している。ATP合成酵素の調節サブユニットがどのような変化をすることで、ATP合成酵素複合体の活性をどのように制御しているかを、分子レベルで理解することをめざしている。

  • 末次 正幸 准教授

    主要研究テーマ:分子生物学、生化学

    教員紹介

    「ゲノムDNA複製の生化学反応がどのように秩序だって進行するのか?」という課題に対し、バクテリア(大腸菌、枯草菌)をモデルとして研究を行っている。「蛍光顕微鏡を用いて、生きている細胞内の蛋白質動態を解析する手法」、「精製蛋白質により人工的にゲノムDNA複製を再構成する手法」により、生命のもつ自己複製能に迫る。

生命理学専攻専任教員/研究テーマ[分子細胞生物学]

  • 木下 勉 教授

    主要研究テーマ:発生生物学、分子生物学、細胞生物学

    教員紹介

    卵細胞は全ての体細胞を生み出す万能細胞であるとともに、分化した体細胞核を初期化する能力を備えている。細胞分化に伴い初期胚がもつ細胞の多能性は次第に失われていくが、成体組織の中には、組織の再生・維持を行うための多能性幹細胞が維持される。本研究室ではPOUクラスV転写因子に着目して、細胞の未分化性を制御する分子制御機構および成体組織の再生機構を研究している。

  • 眞島 恵介 教授

    主要研究テーマ:免疫学

    教員紹介

    細胞内情報伝達機構の分子的側面の解析を研究テーマとする。免疫細胞を中心に細胞の分化・活性化などを誘導するリン酸化チロシンを介した情報の伝達機構を明らかにするため、チロシン残基のリン酸化に関与するタンパク質チロシンリン酸化酵素(PTK)とタンパク質チロシン脱リン酸化酵素(PTP)について研究している。

  • 岡 敏彦 教授

    主要研究テーマ:分子生物学

    教員紹介

    細胞小器官(オルガネラ)はそれぞれ固有の機能と形態をもっている。オルガネラの機能は細胞の生存にとって必須だが、オルガネラの形態は細胞やオルガネラの機能にとってどのような役割があるのか?この命題を、細胞内のエネルギー産生の場であるミトコンドリアに着目し、分子生物学や生化学的手法を用いて、その膜形態の形成と制御機構を理解することで、オルガネラ形態の生理的意義の解明をめざしている。

  • 堀口 吾朗 准教授

    主要研究テーマ:発生生物学、植物分子・生理科学

    教員紹介

    顕花植物のモデルであるシロイヌナズナを用いて、器官形態形成に関する研究を行っている。具体的には、①細胞増殖と細胞伸長を統御し、葉のサイズを決定する機構、②葉の表と裏の領域を決定し、扁平な葉の構造を作り出す機構、③根の枝分かれを生み出す機構について、遺伝学的、発生学的、分子生物学的手法を用いて解析を進めている。