2014/12/05 (FRI)

社会福祉研究所の杉浦浩美特任研究員 「マタハラ」の語源として2014新語・流行語大賞トップ10に入選

キーワード:研究活動

OBJECTIVE.

12月1日(月)2014ユーキャン新語・流行語大賞が発表され、「マタハラ」がトップ10に入選。「マタハラ」という言葉の語源として、『働く女性とマタニティ・ハラスメント』(大月書店、2009年)の著者である本学社会福祉研究所の杉浦浩美研究員が表彰されました。

「マタハラ」は「マタニティ・ハラスメント」の略語です。杉浦特任研究員は2001年より本学社会学研究科にて「マタニティ・ハラスメント」に関する研究を開始し、2009年に同研究科に提出した博士論文をもとにした『働く女性とマタニティ・ハラスメント』を上梓。同書の中で杉浦特任研究員は「マタニティ・ハラスメント」について「妊娠を告げたこと、あるいは妊婦であることによって、上司、同僚、職場、会社から何らかの嫌がらせやプレッシャーを受けること」と定義しています。2013年5月日本労働組合総連合会が実施した「マタニティ・ハラスメントに関する意識調査」をきっかけに、その言葉が、社会に広く知られるようになりました。

コメント

COMMENT

社会福祉研究所
杉浦浩美 特任研究員

「マタハラ」の語源とされた『働く女性とマタニティ・ハラスメント』は、2009年に刊行した本です。それが、5年たってこうした受賞となるのは、この間、多くの方々が問題を共有し、それぞれの場所から声を上げ、問題を訴えてこられた、その結果だと思います。

働く妊婦の問題は、「見えにくい問題」だったのですが、この言葉によって、少しでも問題が「見える」ようになった、あるいは声を上げやすくなったとすれば、言葉の意義はあるのだと思います。ただ、もちろん、「新語」や「流行語」として、言葉が消費されてはならないわけで、「マタニティ・ハラスメント」がどういう問題なのか、本当の理解を得られるのは、むしろ「これから」だと考えています。丁寧に議論をしていきたいです。

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